日医連ニュース
日本医師連盟ニュース
2009/2/25(Wed.) 第53号 12・3/3 INDEX
都道府県医師連盟だより
 日本医師連盟による中央での医政活動はもとより、各都道府県において地元選出の国会議員や県・市会議員などへの働きかけなど地域に密着した活動が重要であるとの認識にたち、各地における活動やご意見を紹介いたします。今回は宮城県医師連盟にお願いいたしました。

都道府県医師連盟だより(写真)宮城県医師連盟の活動について
 宮城県医師連盟委員長 伊東潤造

◆宮城県医師連盟の活動指針

 現在の宮城県医師連盟(以下、宮医連)執行部は、宮城県医師会の役員改選に伴い平成二十年三月に選任され活動を開始した。
 本県での、連盟活動の原則を一言で現すならば「医政なくして医療なし」にあります。
 診療報酬改訂の問題や医師不足・救急医療等々、地域医療推進に際しては第一線で頑張っている会員の声を政治の場に届けることが必要であります。
 しかし、ご承知のとおり公益法人である医師会ではそのための政治活動を行うことはできません。したがって、我々の主張する政策実現のための組織として、絶対に欠かせないのが医師連盟活動であり、医師連盟をとおしての医政活動が最も重要な活動と考えております。
 そのためにも、宮医連としては、日本医師連盟(以下、日医連)の掲げる理念と政策を充分理解し、会員に周知を行いその実現のために役員・職員一丸となって取組むべく最大限の努力を行っているところです。
 また、政策実現のためには、現在の政権与党である自由民主党支持を貫き会員への広報を強化しているところであります。

◆日本医師連盟との連携

 本職自身が、日医連選挙対策委員会の委員長に就任し、組織内候補者当選に向けた具体的な選挙対策・戦略等を構築するための議論に加わることができた。
 過去、日医連執行委員会において、比例代表候補者選考での透明性が指摘されておりましたが、今般、「衆議院議員選挙に臨む方針」、「参議院比例代表候補者並びにその他候補者の選考基準」・「参議院比例代表候補者選考要領」が明文化され、その透明性を確保することができました。
 また、日医連における百万票プロジェクト会議で討議が進むであろう、具体的な戦術・戦略等に基づいて活動をすすめるなど、なおいっそう日医連との連携を強化していきたい。
 宮城県においては、過去の参議院議員選挙において、県内での得票数が八千票を越したこともあり、また、最大で一万八千九百票余りを確保したこともあることを念頭に、戦い方を再構築し実績につなげたい。

◆次期参議院選・西島英利氏の推薦を決定

 平成二十年十月一日開催の本連盟執行委員会において、第二十二回参議院議員通常選挙における比例代表選挙の候補者として、日本医師会の医療政策を最も理解し、かつ政策実現能力をもち、国政の場での卓越した行動力がある現参議院議員「西島英利」氏を最適任者として推薦を決定した。
 併せて、東北ブロックとしても全六県医師連盟および北海道医師連盟との連名により日医連に推薦いたしました。
 (一月二十日の日医連執行委員会で推薦が決定されたことは、皆さんご承知のとおりであります。)
 なお、同執行委員会では、前回の参議院選挙における日医連推薦の武見敬三候補の得票数を反省材料とし、今後は、「西島英利」氏の知名度アップをはかるため、各地域での大小を問わず各種集会において「西島英利」氏をアピールするなど、あらゆる手立てを講ずることも確認された。
 「西島英利」氏の上位当選を目標に、スタートダッシュ良く、先行逃切りで完結させたいと考えております。
 併せて、同執行委員会では、平成二十一年九月任期満了となる第四十五回衆議院議員選挙の選挙区候補者および比例候補者として、小選挙区全六区および比例区一名の自民党候補予定者全員の推薦を決定し、一致団結して総力を挙げて取組むことが確認された。
 また、平成二十年九月に日医連より全国の医師連盟宛てに通知があった、民主党の医療政策についても報告され、活発な議論が行われた。
 その政策の中身には、包括払方式、混合診療の導入や保険者機能の強化・個別契約などが盛り込まれており、本連盟としては、到底相容れられないものであるとの意見が大勢を占め、従来どおり政権与党である自民党を支持することも確認された。

◆郡市医師連盟との懇談会

 宮医連新執行部がスタートするに際し、県内の郡市医師連盟に出向き、郡市連盟役員との懇談を行い意思疎通を強固なものにしたいとの考えを、就任挨拶で表明した。
 そこで、前記、「西島英利」氏推薦の決定を踏まえ、本連盟の活動第一弾として、委員長・副委員長ならびに総務担当役員が各郡市医師連盟を巡回・訪問したうえでの郡市医師連盟役員との懇談会開催を開始した。
 懇談会での話題の中心は、「西島英利」氏の認知度アップが最重点課題であることは当然の如く、社会保障費二千二百億円削減問題や高齢者医療制度、特定健診・特定保健指導の動向等、当面に直面する問題をテーマに、おのおの一時間〜一時間三十分の時間で意見交換を行ってきた。この懇談会は、現在も進行形であります。

◆西島英利参議院議員、宮城県で活動活発化

平成20年10月6日 宮城県病院協会総会
(西島議員特別講演)

 上記懇談会とは別に、西島英利参議院議員と直接意見交換を行う活動も開始し、昨年十月六日には、宮城県病院協会の特別講師として来仙、多くの出席者に中央情勢等国会での活動報告を行った。当日は、ご多忙のなか、早めに来仙され、仙台市(一区・二区)に隣接する地元三区選出西村明宏衆議院議員の事務所を表敬訪問し、地元医師連盟委員長や役員の皆さまを囲んで懇談を行った。さらに、県北地区にまで足を伸ばし、第六区医療機関数件を訪問の後、小野寺五典衆議院議員事務所を訪問し情報交換を行った。

平成20年12月10日 忘年会(西島議員挨拶)

 また、十一月十八日には塩釜医師連盟総会が開催され、西島英利参議院議員と地元四区選出伊藤信太郎衆議院議員に特別講師として講演をいただいた。
 さらに、十二月十日には、宮城県医師会忘年会にご来駕いただき、ご祝辞を頂戴するとともに、出席された多くの会員と懇談を行った。
 今後とも、郡市医師連盟と連携、各種集会をこまめに設定し情報交換・意見交換を行うべく活動し、地元選出の各国会議員との連携も強化しながら、「西島英利」氏の知名度向上に努力したい。

◆宮城県議会・自民党医療議員連盟との関わり

 本連盟では、不定期ではあるが、宮城県議会の自民党・医療福祉議員連盟(三十八名)との朝食懇談会を開催し、医療を取り巻く諸情勢について、その時々のテーマに絞って、意見交換会を開催している。
 医療の崩壊を阻止するためにも、まず地元の県会議員と視点・認識を同一にしたうえで、日医連との連携強化をはかりたいと考えている。
 また、平成二十年八月には、自民党宮城県連会長(本県選出衆議院議員)との個別の意見交換を行う等の新しい試みも行っている。

◆今後の展開

 まず何よりも、日医連の活動と連携することにある。日医連の活動方針に基づき、地元選出国会議員と意志の疎通をはかり、その政策実現に向けて最大限の活動を進めたい。
 医療を取り巻く環境がますます厳しく予断を許さない状況下において、医師連盟会員一人ひとりが医政活動の重要さを再認識すること、また、医政活動・政治に関心を示さない医師会員をはじめ医師連盟未加入会員への啓発活動を強化し、組織率の向上をはかることを重点として、組織としての基礎体力増強に努めたい。

以上

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