日医連ニュース
日本医師連盟ニュース
2009/2/25(Wed.) 第53号 1・23/3 INDEX
日本医師連盟執行委員会開催
西島英利氏を次期参議院議員選挙日医連推薦候補者に決定
これまでの功績を高く評価
 本年初の執行委員会が一月二十日(火曜日)に開催され、平成十九年度収支決算、二十一年度負担金の負担基準額について協議が行われ、原案どおり承認した。また、平成二十二年七月に行われる予定の第二十二回参議院議員選挙比例代表候補者には、現職参議院議員である西島英利氏の推薦を決議した。
1月20日 執行委員会にて唐澤人委員長挨拶

日本医師連盟執行委員会開催/西島英利氏を次期参議院議員選挙日医連推薦候補者に決定/これまでの功績を高く評価(写真) 羽生田俊常任執行委員の司会で開会。冒頭、唐澤人委員長は次のように挨拶した。
 「医療財源の確保に向け各方面に働きかけてきたが、その努力がようやく実を結びつつある。医政活動をリードしていくには国民の支持と連携が重要であり、そのための広報活動に懸命に取り組んでいる。本年二月発行予定の日本医師会のグランドデザイン2009も国民の医療、将来の福祉などを中心とした内容となっている。
 本年は衆議院総選挙があり、来年は第二十二回参議院選挙が行われるが、必勝を期し全会員が気持ちをひとつにして全力で取り組んでいただきたい。本日は平成十九年度収支決算、二十一年度負担金の負担基準額、第二十二回参議院選挙比例代表候補者推薦について審議いただくが、円滑な議事運営にご協力をお願いする(要旨)」

平成十九年度収支決算を承認

 議事に移り、平成十九年度日医連収支決算について倉品克明会計責任者が決算内容を説明した。
 「収入は平成十九年度負担金、特別会費、その他収入、前年度繰越金等で合計十八億一千百八十五万三千四十九円。支出は人件費、備品消耗品、事務所費等の経常経費と、組織活動費、機関紙誌発行その他の事業費等の政治活動費の合計十一億二千八百三十一万九千百五円。収入合計から支出を引いた六億八千三百五十三万三千九百四十四円が剰余金として平成二十年度へ繰越される。本会計は一月十九日に会計監督者(寺田俊夫、長田昭夫、清水美津子)による監査が行われている。平成十九年一月一日から十二月三十一日までの収支は政治資金規正法に基づき総務省に収支報告書を提出し、受理されている」と説明(別表参照)
 続いて、寺田俊夫会計監督者が「監査の結果、収支ともに妥当であり、帳簿記載も的確であると認めた」と報告。審議の結果、原案どおり全会一致で承認された。

日本医師連盟執行委員会開催/西島英利氏を次期参議院議員選挙日医連推薦候補者に決定/これまでの功績を高く評価(表)

平成二十一年度負担基準額は二万円

 次に平成二十一年度負担金の負担基準額について、宝住与一副委員長が「平成二十一年度負担金の負担基準額は、平成二十年度と同様二万円とさせていただきたい」と述べ全会一致で承認された。

参院選必勝に向け白熱の議論

 来年七月施行予定の第二十二回参議院議員選挙における比例代表候補者推薦に関しては、昨年発足した選挙対策委員会の答申を踏まえ、九月十六日に開催された執行委員会において「参議院比例代表候補者並びにその他候補者の選考基準」と「参議院比例代表候補者選出要領」が承認され、それに基づき十二月八日付で推薦候補者の公募が行われた。
 その経緯を説明した後、羽生田常任執行委員が「推薦申請があったのは、三十八都道府県医師連盟が推薦する現職の西島英利参議院議員一人であった。参議院比例代表選挙は政党のみ届出ができる関係上、立候補政党は自由民主党となる」と報告した。これに対し、意見が相次いで述べられた。
 「次期総選挙において、自民党が下野した場合を考えて、推薦決定の時期を少し遅らせて様子を見てはどうか(茨城県)」
 「この四年間、西島議員には医療現場から国政の場で声をあげていただいた。次期総選挙の結果がどうであれ、大切なのは患者さんや住民の声を国政の場で発言してもらうことである。そうした観点から充分な選挙期間を確保し、大きな票と声を携えて国政の場に送り出すのが我々の使命と考える(石川)」
 「準備期間は一年少ししかない。西島議員には全国を回ってもらいたいが、推薦決定を延ばすと不可能になる。その意味でも時期尚早ということはない(熊本)」
 「民主党の医療政策案には、包括支払方式の導入、混合診療の導入や保険者機能の強化などがあり、我々とはなじまない。医師や看護師の確保、介護の問題なども提案してはいるが、それに必要な毎年一兆四千〜六千億円もの財源確保を具体的に示していない。自民党は消費税による方向性を示しており評価できる(愛知)」
 「日本医師連盟の軸足は細川政権になったときにもぶれなかった。たとえ野党になったとしても、社会保障を担えるのは我々しかいない。きちっと票を出して当選させれば、かりに民主党政権になっても、我々を無視できないはずだ(佐賀)」
 「国民の視点に立つ医療、福祉を実践するには、政党とは関係なく医療のことを考えて発言する議員を応援すればよく、推薦候補が多数になってもいいのではないか(奈良)」

総力をあげて西島議員を支援

西島英利参議院議員

 意見が続出するなか、竹嶋康弘副委員長が、三十八都道府県医師連盟が西島議員を推薦していることの意義を述べるとともに、「この三年弱の間、唐澤執行部は「日本医療懇談会」や「医療政策研究会」等の会合にて、厚生労働関係に精通する国会議員と膝を交えながら話し合いを重ねてきた。その結果、社会保障に対する国民の意識も変わってきたと自負しているが、これら二つの会合の事務長役を務めてくれているのが西島議員である。民主党に対する意見も出たが、我々の念頭に民主党は無いし、国民も我々の動向をよく見ている。今こそ軸足を動かすことなく、日本医師連盟が結束し、一致団結して闘っていかなくてはならない」と強く訴えた。
 採決が行われ、圧倒的多数の賛成で西島議員を第二十二回参議院比例代表推薦候補者とすることが決定した。

西島議員の決意表明

 推薦決定を受けて挨拶に立った西島議員は「第二十二回参議院比例代表候補者に推挙いただき心から感謝申し上げる。当選以来休む暇もなく過ごしてきたが、二千二百億円削減問題もようやく解決の方向に向かうこととなった。これからますます多難な時期を過ごすことになると思うが、ご推挙いただいた以上は先生方が安心して医療を提供でき、国民が安心して医療を受けることのできる環境づくりに全力で取り組んでいく」と力強く決意を表明した。
 最後に、唐澤委員長が「西島議員には、今後も医政活動によりいっそう邁進していただきたい。我々も総力をあげて支えていく」と述べ、全会員が一丸となって支援していくことを確認し、散会となった。

選挙対策委員会の開催
名簿獲得に三百万を目標
「西島英利」を漢字表記で統一

2月11日 選挙対策委員会

 二月十一日(水曜日)、第四回目の「選挙対策委員会」が都内で開催され、伊東潤造委員長(宮城県医師連盟委員長)の進行により会議が執り行われた。
 協議内容としては、第二十二回参議院選挙比例代表候補者として日医連が推薦決定した西島英利議員の後援会活動について、名簿獲得目標、西島英利議員の氏名表記等であった。委員の先生方からは活発な意見が多く交わされ、臨戦体制さながらの協議となった。西島後援会活動における名簿獲得目標設定は、三百万を目指すことで了承された。また、「西島英利」の通称使用といわれる氏名の文字表記については、すべて漢字表記の「西島英利」として統一することを確認した。

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