日医連ニュース
日本医師連盟ニュース
2008/4/25(Fri.) 第48号 12・3/3 INDEX
医療再生に全力で取り組む!
 今回は、日本医療懇談会のメンバーでもあり、現在、自由民主党社会保障制度調査会会長代理の長勢甚遠衆議院議員に医療と社会保障のあり方についてご意見を伺いました。

医療再生に全力で取り組む!(写真)自由民主党社会保障制度調査会会長代理
衆議院議員(富山一区)
長勢甚遠先生

 私は、平成八年に自民党社会部会長就任以来、累次の医療改革、診療報酬改定などに関与して参りました。医療界にはさまざまな課題があり、日本医師連盟の皆様と膝詰の折衝に当たったことも多く、大変お世話になってきたことをありがたく思っております。
 その間、「いつでも、どこでも、誰でも」の皆保険を堅持し、良質な医療提供体制を構築するとともに、安定的に持続可能な医療保険制度とするため、全力をあげてきた所存でございます。それだけに、ここにきての医師不足、看護師不足、救急医療体制の弱体化、医療紛争の多発など、医療が崩壊の危機に直面していることは誠に残念なことであり、責任を感じております。
 今年はどうにか久しぶりの診療報酬のプラス改定など成果もありましたが、これで医療の崩壊を食い止めることができるかといえば、大いに疑問です。このような危機は医療のみならず、社会保障制度全体が財政優先、規制緩和優先の議論が強調されてきたことに原因があります。その象徴が毎年続けられてきた二千二百億の削減です。
 このような機械的な制約のもとでは国民医療について合理的な議論はできません。今年度も、現場の実態を見極め、医療の再生をはかるために全力で取り組む決意でございます。

以上

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