日医連ニュース
日本医師連盟ニュース
2008/4/25(Fri.) 第48号 1・23/3 INDEX
医療危機克服に全力で邁進(唐澤第二次執行部発足)
日本医師連盟委員長の再任
 新年度において、日本医師会会長選挙で唐澤人会長が再任されたことに伴い、日本医師連盟は唐澤委員長として続投することを決定した。昨年の診療報酬の引き下げ阻止に続き、年間2200億円の社会保障費削減に歯止めをかけるべく再スタートとなった。
医療危機克服に全力で邁進(唐澤第二次執行部発足)/日本医師連盟委員長の再任(写真)

 四月一日に行われた日本医師会会長選挙で唐澤人会長が再任されたことに伴い、日本医師連盟規約第六条に基づき、唐澤委員長の二期目の続投となった。
 唐澤委員長は、昨年末の平成二十年度診療報酬改定において、過去四回連続の報酬引き下げ阻止に向け、役員全員が一丸となり医療政策の行方に大きな影響をもつ与党衆議院・参議院の国会議員に対して強く訴えてきた。結果、医師の技術料である本体部分のプラス改定を勝ち取ることができた。連日連夜における閣僚、国会議員等関係者への地道な要請活動の積み重ねが功を奏したかたちとなった。

唐澤委員長の医政活動再開
社会保障費抑制策の転換へ

4月3日 伊吹文明自民党幹事長

 一月四日に、唐澤委員長は小脳出血による緊急手術を受け入院していたが、三月には職務に完全復帰した。委員長は「診療報酬改定における点数配分について、病院勤務医対策に重点を置いたものになり、医療崩壊の危機を救う第一歩となることを願っている。今後の医療全体と社会保障全体に問題が山積しているときこそ"未来を切り開いていく力"が必要だ」と考えを示し、社会保障費抑制策の転換へ全力をもって取り組んでいくことを改めて確認した。
 早々、四月三日、唐澤委員長は、竹嶋康弘副委員長らとともに、伊吹文明幹事長ら自由民主党執行部を訪問。また、次の日には、舛添要一厚生労働大臣を訪れ、社会保障費の抑制からくる問題等について理解と協力を訴え、精力的な医政活動を再開した。
4月4日 舛添要一厚生労働大臣
 四月七日における参議院予算委員会での舛添厚生労働大臣は「医療制度は国民の安心の最後の砦。年間二千二百億円の歳出削減はもう限界にきていると感じている」と発言しており、日医連の地道な訴えがくみ取られたかたちとなった。また、自由民主党厚生労働関係議員の間でも歳出削減の見直しが必要との意見が広がっており、今後、日医連としてさらなる波及効果を狙っていく予定である。

日本医師連盟役員の決定について

 日本医師連盟の全体役員については、五月二十日開催予定の「執行委員会」において、常任執行委員、執行委員等の役員を正式に決定する予定です。

4月15日 日本医療懇談会

「日本医療懇談会」開催

 さる四月十五日、都内において日本医療懇談会(第十二回目)が開催された。
 会合では、社会保障費削減と長寿医療制度(後期高齢者医療制度)における問題点について議論された。日本医師連盟は、社会保障費の自然増圧縮をめぐり、医療機関の疲弊等の説明と財源確保に向けての考え方を示し、社会保障費抑制策の転換への考えを強く訴えた。また、長寿医療制度導入に伴うフリーアクセスへの阻害等の問題を指摘し、制度そのもののあり方について活発な議論が展開された。

Copyright © 2002 日本医師連盟 All rights reserved.