日医連ニュース
日本医師連盟ニュース
2007/12/25(Tue.) 第46号 12・3/3 INDEX
寄稿文
国民のための安心で安全な医療制度をめざして
 今回の福田内閣発足とともに、「衆議院厚生労働委員会委員長」ならびに「自由民主党社会保障制度調査会医療委員長」に就任された、茂木敏充衆議院議員と大村秀章衆議院議員に抱負を語っていただきました。

茂木敏充 先生(写真)衆議院厚生労働委員会委員長
衆議院議員(栃木5区)
茂木敏充 先生

 少子高齢化の急速な進行や巨額の財政赤字を抱える日本の経済社会の前途を考えると、持続可能な社会保障制度を構築するための改革は避けては通れません。しかし、昨今の医療を取り巻く状況を見ると、効率化・コスト抑制に偏した改革をこれ以上続けることは困難です。社会保障の基本は「国民に安心を提供すること」であるにもかかわらず、地域医療の崩壊、医師不足、救急医療体制の弱体化など、現場の医療はぎりぎりのところまで来ており、多くの国民は今、生活に不安を感じています。
 今年は診療報酬改定の年です。医療の質を維持し、国民が安心できる医療体制を確保するという視点から、予算の充実を含め「公共財」としての国民医療の再生に全力を尽くす所存です。

大村秀章 先生 先生(写真)自由民主党社会保障制度調査会医療委員長
衆議院議員(愛知十三区)
大村秀章 先生

 わが国の医療提供体制は、国民皆保険とフリーアクセスの下で、世界最高の平均寿命や高い保健医療水準を実現しています。
 一方、医師不足、救急医療体制、医療紛争など、医療関係者や国民の皆様の間で、医療に関する不安が高まっていることも否めません。医療の危機が叫ばれるなか、自民党医療委員長として一つひとつの課題に丁寧かつ着実に取り組んでいきたいと考えています。
 たとえば、本年五月の「緊急医師確保対策」を受けて、勤務医の過重労働改善や医療リスクに対する支援体制の整備など、実効性のある形で対策を具体的に提示してきているところです。
 また、来年度予算案編成の議論が佳境に向かうなか、地域医療を取り巻く厳しい情勢に対応した診療報酬改定の実現をはかるべく、党の医療委員会、厚生労働部会としてプラス改定を求めることを決議し、同志議員とともに全力で取り組んでいるところです。
 責任政党としてこの危機的状況を突破すべく努力を重ねる所存でありますので、日本医師連盟の関係の諸先生方におかれましても、引き続きのお力添え、ご指導を心よりお願いいたします。

以上

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