日医連ニュース
日本医師連盟ニュース
2004/9/25(Sat.) 第30号 1・2・3/3 INDEX
西島英利参議院議員
真の医療改革実現に全力投球

西島英利参議院議員 このたび、第二十回参議院選挙において当選いたしました西島英利でございます。
 誠に微力ではございますが、先輩各位ならびに日本医師連盟会員の皆様のご助言、ご協力を仰ぎ、政治活動に邁進していく決意でございます。
 なお、今回の選挙につきましては、皆様方より大変熱いご支援をいただきましたにもかかわらず、公職選挙法の関係で、未だ御礼のご挨拶ができておりませんことを、この場をお借りして深くお詫び申し上げます。
 選挙戦を通じて、強く訴えてきました私の政策の基本は、いつでも・どこでも・誰でも、患者さんが平等で優秀な医療を、貧富にかかわらず、できるだけ負担少なく受けられる「国民皆保険制度」という公的医療保険制度の死守です。公的保険を強固なものとすることで、必然的に医療への株式会社の参入や混合診療が阻止されて、公正で質の高い医療をあまねく国民へ提供することが可能になります。
 七月末の臨時国会におきまして、医療を含めた社会保障制度を扱う厚生労働委員会に所属することが決まりました。本委員会をホームグラウンドに新人議員として謙虚であることを心がけて精一杯汗を流してまいります。
 非常な速さで少子高齢化社会を迎える日本の国民医療費は当然増加していきます。しかし、平成十四年度三十兆円の国民医療費のうち三三%の公費負担分十兆円について、八十五兆円の公共事業など他の分野への支出のあり方と比較してどう扱うべきか、これは政策選択の問題です。私は国民が最も必要としている社会的共通資本である医療に、最優先で財源を配分するべきであると考えます。
 聖域なき構造改革の看板を掲げて、ただ医療費の絶対額を縮小するために、医療費が膨張しすぎているという情報操作を行い、医療費増大が経済発展の妨げになるかのような報道をマスコミに流させる財務省と、医療の営利化を狙う一部の財界人が結託して執拗に実現を働きかけている医療の規制改革・民間開放政策をはじめとする間違った社会保障政策には、堂々と対峙し、国民の健康を守る真の医療改革の実現を目指します。
 日本の医療制度は世界に比類のない優れた制度です。営利追求に走った結果、医療の質が損なわれた米国の医療制度を、環境が異なる日本でまねることは大変愚かなことです。経済的合理性を優先させる医療の営利化は、必ず医療の質の低下を招きます。
 私は、今日までの医師会活動の中で、医療と社会保障の本質を勉強してまいりましたが、今後も勉強を重ねて理念を正しくもち、生命と健康と安全は国家が責任をもつべきものであることを社会保障の基本にして、政策論議に挑んでまいります。
 おわりに、日本医師連盟会員の皆様の益々のご発展を祈念申し上げるとともに、今後ともご鞭撻ならびにご厚誼を賜りますよう、心からお願い申し上げてご挨拶といたします。


西島英利議員に期待すること

武見敬三参議院議員

武見敬三参議院議員 今回の参議院選挙は、自由民主党にとって、年金問題等厳しい逆風のもとで行われた。全国比例代表における各組織団体の推選を受けた候補者の前回選挙時における得票数と比較した場合、いずれも得票数を減少させている。
 しかし、日本医師連盟を中心とした医療関係団体の推薦候補である西島英利先生だけは、前回と比較しその得票数を増やすことができた。このことは、保健医療にかかわる多くの関係者が現状に大きな危機感をもっていることを示すと同時に、西島先生に対する大きな期待を示したものであった。また、今次通常国会における年金制度改革をきっかけとして、年金、介護、医療、生活保護を含む社会保障全体のあり方を見直すこととなり、今年度は障害者福祉をも包含する介護保険制度の見直しが行われ、来年度には独立した高齢者医療保険制度の創設、および診療報酬のあり方を策定することとなる。
 現在、再建途次にあるわが国経済のもとで財政赤字の深刻化ばかりに関心が集中し、自助自立の名に依拠した社会保障の議論が跋扈し、社会保障の著しい後退を促す動きが活発化しているが、困った時には助け合う相互扶助の精神と、自助自立の精神の好ましいバランスのあり方を国民とともに確認し、社会保障制度の再構築を行わなければならない。
 精神科医としての臨床経験を生かし、日本医師会常任理事として政策立案の経験を積んだ西島先生は、まさにこうした重要課題を国政の場で策定するに際し、最もふさわしい参議院議員であると考える。西島先生に期待するところ大であり、大いに連携して国民医療を守る活動を行いたいと思っている。


18年間、大変お世話になりました

宮崎秀樹前参議院議員(現日本医師連盟副委員長)

宮崎秀樹前参議院議員(現日本医師連盟副委員長) 昭和六十一年、十八年前に皆様のご支援で国政の場に出させていただき、三期十八年間(実質十五年間)大過なく勤めることができました。心より厚く御礼申し上げます。
 この間、老人保健法改正、健康保険法改正、エイズ予防法、臓器移植法等、多くの法律成立に関与し、また、社会保障関係の制度改革にも参画し、政治の場で得がたい経験をさせていただいたことは、これもひとえに皆様方の温かいご支援の賜物と感謝申し上げます。今回、西島英利議員にバトンタッチし、今後はこれまでのご恩に報いるため、今日までの実績を生かし、日医会務遂行・医政活動に反映すべく努力いたします。なにとぞ宜しくお願い申し上げ、御礼のご挨拶といたします。

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