日医連ニュース
日本医師連盟ニュース
2010/10/27(Wed.) 第63号 1・2/2 INDEX
細川律夫厚生労働大臣らの日医表敬訪問
地域医師会の現状と医学部新設問題へ理解を求める!

細川律夫厚生労働大臣らの日医表敬訪問/地域医師会の現状と医学部新設問題へ理解を求める!(写真) 九月十七日の菅改造内閣において、長妻昭厚生労働大臣から大臣職としてバトンタッチされた細川律夫厚生労働大臣は、九月二十四日、多忙にもかかわらず、医療・介護等の担当である藤村修厚生労働副大臣とともに日本医師会館を表敬訪問し、原中勝征委員長をはじめ、横倉義武・羽生田俊・中川俊男副委員長に就任の挨拶を行った。
 当日の会談では、原中委員長が資料をもとに「地域医師会の多くの先生方は、地域の公的な役職に就き、ボランティア活動として都道府県の保健福祉、生活環境等における各種協議会・会議(例として小児救急医療協議会、インフルエンザ対策検討委員会、学校保健会等)や催し物等に参加し、多方面にわたる助言を行っており、診療時間もままならないのが現状である」と説明。また、日本医師会の会務内容については「医療政策を反映できるよう努力しているが、まだまだ日医の活動内容が充分に理解されていない面もある」と述べ、「日医は開業医の団体と言われているが、決してそのようなことはない。現に会員の半分は勤務医であり、勤務医の待遇改善に向けた検討も精力的に行っている」と強調。そのうえで、「日医は自分たちの利益のことは考えず、国民が幸せになることを第一に考え、専門家集団として政府を支えていくので、今後も協力願いたい」と力説した。
 一方、中川副委員長は医学部新設問題に言及。「医学部の定員は過去三年間でも千二百人(十二大学分)増えている。医師不足解消のために、新設を認めてしまえば、将来的に医師過剰となり、医療の質の低下を招くことは明らかだ」として、医学部新設に反対する日医の考えに理解を求めた。

以上

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