日医連ニュース
日本医師連盟ニュース
2008/8/25(Mon.) 第50号 123・4/4 INDEX
都道府県医師連盟だより
 日本医師連盟による中央での医政活動はもとより、各都道府県において地元選出の国会議員や県・市会議員などへの働きかけなど地域に密着した活動が重要であるとの認識にたち、今回より各地における活動やご意見を紹介いたします。初回は北海道医師連盟にお願いいたしました。

都道府県医師連盟だより北海道医師連盟の当面の活動について
北海道医師連盟 委員長 長瀬 清

 平成十九年七月の参議院議員選挙での武見敬三氏の落選は衝撃だった。国民の自民党への反発が強かったとしても、社会保障・医療貢献を前面に出しての応援も功を奏さなかったことから、今後の運動のあり方を考えなければならないと思っている。
 経済財政諮問会議の「骨太の方針二〇〇八」や財政制度等審議会からの建議で、今後も社会保障費二千二百億円削減を続けていく方針である。これに対しては、舛添厚労大臣はじめ厚労関係議員の多くから、医療の崩壊がますます進む、これ以上の削減は無理と反対の意見が出された。それにもかかわらず、二〇〇九年度予算の概算要求基準(シーリング)で二千二百億円削減は撤回されそうにない。我々は来年度予算決定の瞬間まで医療崩壊を阻止するためにできる限りの努力をする。
 七月二十四日、日医は「地域医療崩壊阻止のための総決起大会」を東京で開催、医療関係団体関係者および国会議員約千二百名を集め社会保障費削減反対を決議した。北海道でも二日後同様の会を開催、反対する決議を行った。
 削減を阻止するには、国民運動はもちろんだが、政治的活動もさらに重要である。社会保障、医療問題に常日頃取り組んでおられる国会議員の後押しを積極的に行う必要があり、過日日医連とともに地元医連でそれら議員と今後の活動について意見を交わした。地元でも機会を捉えて、頻回に意見交換をするつもりである。
 二年後には、再び参議院議員選挙が行われる。道医連では先日早々と西島参議員を次期候補者として推薦を決定した。早速、全道各地で西島参議員の国政報告会を立案、実行に移している。
 武見氏を落選させ、その後の診療報酬改定や諸々の社会保障、医療問題への行政、政府、自民党との対応に苦慮した。西島氏は決して落選させる訳にはいかない。

北海道医師連盟西島英利氏の推薦を決定
北海道医師連盟 副委員長 宮本慎一

 西島英利氏は、平成十年四月より坪井栄孝会長のもとで日本医師会常任理事を三期六年にわたり務められた。同氏は、第二十回参議院議員通常選挙(平成十六年七月十一日)に立候補するにあたり、日本医師連盟執行委員会で統一推薦候補者の指名決定を受けた際の挨拶で、「医師会の政策を理解してもらうには同じ土俵に立たなければならないと痛感した。『変えるべきものは変える、変えるべきでないものは守る』をモットーとして、自分の頭で考え、行動力のある議員となりたい」との抱負と決意を力強く表明し、全国一丸となった支援体制のもとで見事に初当選を果たした。
 北海道医師連盟は、これまでの西島英利氏の国政の場での活動(資料)を高く評価し、平成二十年六月二十一日に開催した郡市代表者会において、平成二十二年七月施行予定の第二十二回参議院議員通常選挙の比例代表推薦候補者として、西島英利氏の推薦を決定した。
 第二十一回参議院議員通常選挙(平成十九年七月二十九日)では、日本医師連盟は参議院議員、厚生労働副大臣の武見敬三氏を推薦したが惜しくも落選した。これまで武見氏と西島氏には、まさに車の両輪となって、医療政策上の諸課題の解決のためにご尽力いただいたが、その大切な車輪の一方であった武見氏が議席を失った現在、西島氏に賭ける全国の連盟会員の期待は極めて大きいものがある。
 日本医師連盟を先頭に、都道府県医師連盟、郡市区医師連盟がそろって西島英利氏の支援体制を早急に組むよう、切に希望するものである。

西島英利参議院議員

資料 西島英利参議院議員の国政活動
平成20年7月23日現在

◆医療制度改革における業績(平成16〜18年度)◆

  • 「請願による、無秩序な混合診療の導入阻止」(平成16年12月)
  • 「2005年骨太方針策定に当たっての『総枠管理制度導入』を阻止」(平成17年6月)
  • 「2006年骨太方針策定に当たっての『保険免責制の導入』を阻止」(平成18年6月)
  • 「『医療制度改革関連法案可決』に際し、21項目の附帯決議を採択」(平成18年6月)
  • 「産科医療における無過失分娩の補償制度の枠組み決定」(平成19年1月)

◆自民党における活動状況(平成19〜20年)◆

  • 自民党社会保障制度調査会介護委員会(平成19年3月)
  • 社会保障制度調査会医療委員会(平成19年4月)
  • 自由民主党政務調査会緊急医師不足対策特命委員会(平成19年5月)
  • 自民党厚生労働部会(平成19年6月)
  • ドクターヘリ法案成立(平成19年6月)
  • 「国民医療を守り危機突破を図る緊急議員連盟」にかかる署名活動(平成19年11月)
  • 自民党「医療紛争処理のあり方検討会」(副座長)(平成19年11月)
  • 社会保障制度調査会医療委員会・厚生労働部会合同会議(平成19年12月)
  • 厚生労働部会、社会保障制度調査会、雇用・生活調査会合同会議(平成19年12月)
  • 与党肝炎対策に関するプロジェクトチーム(平成19年12月)
  • 救急医療と搬送に関するプロジェクトチーム(副主査)(平成20年3月)
  • 自民党社会保障制度調査会・社会保険庁等の改革ワーキンググループ(平成20年3月)
  • 社会保障制度調査会・医療紛争処理のあり方検討会(副座長)(平成20年4月)
  • 慢性呼吸器疾患対策推進議員連盟総会(事務局長)(平成20年4月)
  • 自民党社会保障制度調査会・救急医療と搬送に関するプロジェクトチーム(副主査)(平成20年4月)
  • 自民党厚生労働部会・社会保障制度調査会・雇用生活調査会合同会議(平成20年5月)
  • 自民党医療関係議員による議員連盟「カトレア会」(事務局)(平成20年5月)
  • 自民党社会保障制度調査会・救急医療と搬送に関するプロジェクトチーム(副主査・救急医療担当)(平成20年5月)

◆参議院本会議における質疑(平成19年)◆

  • 参議院本会議(平成19年5月9日)

◆参議院各委員会における質疑(平成19〜20年)◆

  • 参議院予算委員会(平成19年3月8日)
  • 参議院厚生労働委員会(平成19年3月20日)
  • 参議院決算委員会(平成19年4月23日)
  • 参議院厚生労働委員会(平成19年5月8日)
  • 参議院決算委員会(省庁別審査・法務省外)(平成19年5月14日)
  • 参議院決算委員会(締めくくり総括質疑)(平成19年5月28日)
  • 参議院厚生労働委員会(平成19年6月5日)
  • 参議院決算委員会(平成19年10月29日)
  • 参議院厚生労働委員会(平成19年10月30日・11月1日)
  • 参議院厚生労働委員会(平成19年12月6日)
  • 参議院厚生労働委員会(平成19年12月25日)
  • 参議院厚生労働委員会(平成20年1月10日)
  • 参議院決算委員会(平成20年2月4日)
  • 参議院予算委員会(集中審議、社会保障・経済)(平成20年4月7日)
  • 参議院厚生労働委員会(平成20年4月17日)
  • 参議院決算委員会(省庁別審査:国土交通)(平成20年4月21日)
  • 参議院厚生労働委員会(一般質疑)(平成20年4月22日)
  • 参議院決算委員会(平成20年5月16日)
  • 参議院厚生労働委員会(平成20年6月3日)
以上

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