日医連ニュース
日本医師連盟ニュース
2007/9/3(Mon.) 臨時増刊号 123・4/4 INDEX
選挙結果を反省し、日医連活動の更なる活性化を
日本医師連盟副委員長 宝住 与一

選挙結果を反省し、日医連活動の更なる活性化を/日本医師連盟副委員長 宝住 与一 今回の第二十一回参議院選挙につきましては、皆様方の力強いご支援にもかかわらず武見敬三候補を落選させてしまった事、担当副委員長として大変責任を感じております。反省すべき点は反省し、次につなげるために具体的な対応を検討したいと存じます。
 敗因の第一は、「まさか落選するとは思わなかった」という考えが私を含めほとんどの応援していた方々が感じていたと思います。この様な状況として、上滑りがまず考えられます。仮に、役員の中で一人でも本当に落選する可能性が非常に高いと危機意識を持っていたならば、結果が変わっていたかもしれません。
 次に、安倍内閣に対して、年金問題、政治資金の問題、大臣の事務所費問題、久間防衛大臣の「しょうがない」発言、国会の会期延長をしての強行採決は予想以上の逆風であり、国民の中に反自民の空気を醸成し、本来得られるはずの票が獲得できなかったことです。また、応援していただいた役員、会員の先生方、関連団体の熱心な支援に対して、更なる支援要請を強いることが難しかった。
 また、日本医師連盟を代表として、武見、西島両先生の医療政策の取り組みについて、国民に十分に理解してもらえなかったことだと思います。支持団体も前回よりはるかに多い百五十団体に対してアプローチをしているにもかかわらず、票を掘り起こすことができなかった。結果、さまざまな要因からではあるが、前回の武見選挙の票よりも約四万票少ない十八万六千票となった。
 ここ数年の小泉内閣による医療費抑制策に対して、日本医師連盟の強い抵抗にもかかわらず医療改革法案は成立に至った。二十一ヶ条の付帯決議を得て、武見、西島両先生の医療の窮状において尽力することによりいくらか緩和されたものの、十分とは言えない状況である。今までの医療費抑制策に対して、守りの政策であったが、このところ医師不足の顕在化が起こり、自民党にも緊急医師不足対策委員会を発足、医療費増の訴えなど、大変積極的な対応であった。しかしながら、それらの動きも会員へ浸透されず、十分に理解を得られず票が伸び悩んだ結果となった。
 政治の必要性を会員に対して理解してもらうためには、国会議員と日医連がどのような活動をしているか、早期の段階から知らしめる必要があります。月一回の医療懇談会、他の会合等の記録を日医連ニュースに載せること、また、国会議員による活動も投稿していただくこと等も重要であると切に感じました。
 最後に選挙戦術の問題ですが、今までは役員、他一部の会員による選挙への参加でしたが、今後は、多くの会員に政治に関心を持っていただくような雰囲気づくりと、選挙へ参加してもらえるような体制を築き上げていきたいと考えております。次回の選挙戦には、いかなる逆風の状況になろうとも間違いなく当選できるような盤石な体制を作ることを急務として邁進していきます。

以上

Copyright © 2002 日本医師連盟 All rights reserved.