日医連ニュース
日本医師連盟ニュース
2006/8/25(Fri.) 第38号 1・23/3 INDEX
西島英利参議院議員国会活動報告 日医連後援・推薦参議院議員
日医・国民の声を国政へ反映
安心して医療を受けられる環境づくりを目指して
 さる六月十四日、医療制度改革関連法案が衆・参議院本会議で可決・成立し、六月十八日に通常国会が閉会した。
 通常国会の開会中さまざまな質問や指摘・主張・要求を行い、また通常国会で成立した議員立法(精神病院の用語の整理等のための関係法律の一部を改正する法律案・がん対策基本法案・自殺対策基本法案など)に尽力した西島英利参議院議員の活動を報告する。(別記事に質問実績掲載)
日医・国民の声を国政へ反映/安心して医療を受けられる環境づくりを目指して(写真)
3月24日自民党厚生労働部会等合同会議での法案説明
西島英利 プロフィール

昭和23年宮崎県生まれ。58歳。
昭和52年日本医科大学医学部卒業。
北九州市小倉医師会理事、北九州市医師会理事、日本医師会常任理事を歴任。
平成16年7月参議院議員初当選。

参議院
厚生労働委員会 委員
決算委員会 委員
災害対策特別委員会 理事
経済・産業・雇用に関する調査会 委員

自由民主党
組織本部
 厚生関係団体副委員長
 労働関係団体副委員長
広報本部
 出版局次長
政務調査会
 与党がん対策推進に関するプロジェクトチーム
 社会保障制度調査会医療委員会肝炎対策に関するプロジェクトチーム

など

西島英利のホームページにて、詳細な活動報告を随時掲載中です。ぜひご一覧いただきますようお願いいたします。
http://nishijimahidetoshi.net/

 六月十八日、第百六十四回通常国会が閉会となったが、医療制度改革関連法案については、六月十三日の参議院厚生労働委員会で採決され、私も賛成の立場で臨んだ。この法律はさまざまな問題を含んでいるが、むしろ賛成をした上で、附帯決議、政省令に日医の意向をできるだけ反映させるための発言権を確保し、運用面で先生方に安心していただける方向にもっていけるよう努力する必要があると考え、また、もし反対の意思表示をすれば、採択の時に委員の差し替えとなり、その後の活動が抑制を受けることも考慮に入れ賛成の挙手をした。
 そして、附帯決議は、療養病床の再編成の問題など計二十一項目にわたり日医の意向をほぼ取り入れる形にしたので、ご理解のほど宜しくお願い申し上げたい。今後、この附帯決議が政省令の策定の際に生かされることになる。政省令に委任している箇所が四百数十項目にもわたるので、その一つひとつを先生方の視点からチェックしていただき、忌憚のないご意見を頂戴しながら、医療提供者が安心して医療を提供でき、また国民が安心して医療を受けられる環境づくりの政省令にもっていけるよう全力で取り組む所存である。
 また、私が昨年より法制化に努力してきた「精神病院」を「精神科病院」に改める法律案が、全会一致で可決成立された。さまざまな問題を議員立法という形でも解決できるということを今回学ばせていただいたと思う。
 今後も、ご支援をいただく皆様方の付託に応えるべく、国政の場において全力を挙げる決意であるので、引き続きご支援・ご指導を何卒よろしくお願い申し上げたい。

第百六十四回通常国会で成立した議員立法

○精神病院の用語の整理等のための関係法律の一部を改正する法律案
 偏見をもたれがちの「精神病院」の敷居を低くする意味も含めて、用語を治療施設としての「精神科病院」に改称するため、与野党の責任者に説明して同意を得ながら法案としてとりまとめた。本法案は前回国会(第百六十三回)に提出するため、すでに二〇〇五年七月に自由民主党の政策審議会、総務会に報告して承認を得ていたが、郵政民営化関連法案と障害者自立支援法案の審議等のあおりを受けて、未提出のままになっていたものである。それを今国会で、私が提案者として参議院厚生労働委員会に提案し、会期末の六月十六日に衆参とも全会一致で無事可決成立した。

○がん対策基本法案
 与党がん対策推進に関するプロジェクトチーム(鴨下一郎座長)のメンバーとして、全六回にわたる議論を重ね、日医からもヒアリングをさせていただきながら法案のとりまとめを行い、今国会で成立した。基本的施策については、(1)がんの予防及び早期発見の推進、(2)がん医療の均てん化の促進、(3)がん研究の推進等の三点が柱となっており、参議院で十九項目の附帯決議が付された。

○自殺対策基本法案
 自殺者が八年連続で三万人超になる見通しのなか、自殺を社会問題と位置づけ国を挙げての総合的な自殺防止対策を実現するため、尾辻秀久前厚生労働大臣や武見敬三参議院議員らに賛同し議員連盟を立ち上げて、自殺対策を推進するための法案をとりまとめ、今国会で成立させることができた。この自殺防止は、ライフワークでもある。

Copyright © 2002 日本医師連盟 All rights reserved.