日医連ニュース
日本医師連盟ニュース
2005/6/25(Sat.) 第33号 1・2・345/5 INDEX
質疑応答(要旨抜粋)
―3月16日開催以降分掲載―
 三月十六日(水)開催以降分計二十六回の懇談会においての主要質疑応答は次のようなものである。
3.17 岡山県 3.16 京都府
3.24 兵庫県 3.23 群馬県
3.31 鳥取県 3.30 熊本県
4.6 岩手県 3.31 島根県
4.7 秋田県 4.6 青森県
4.13 栃木県 4.7 山形県
  1. 現在政府は、将来の少子高齢化を踏まえて社会保障費の総枠管理を強く打ち出そうとしているが、財源論のみで将来の医療のあり方を論議しようとしており、本末転倒である。良質な医療・最善な医療を提供することに全力を傾けており、財政主導でこのことがおろそかにされては困る。この点どのように考えるか(京都府・岡山県・熊本県・大分県)。
    *現在日医連として、あらゆるチャンネルを使ってアプローチ中である。
    また、これを阻止するためには、日医に対する理解ある議員をいかに増やすかということが大切であるが、そのためには、日頃の政治活動・選挙活動にいかに関与していくかが肝要である。
  2. 今後医政連活動の活発化を図るためには、日医としてのグランドデザインを描き、それを指針として活動を展開していくことが必要なのでは(京都府)。
    *直近の部分は描けるが、将来的なものは、夢は描けてもむしろ表明することがプラスに働くかマイナスに働くか等を慎重に見極め、そのうえで判断すべきと考える。
  3. 次回の参議院比例代表選挙区は二名の候補を立てたらどうか(岡山県)。
    *今後医師連盟執行委員会等でご提案いただき、議論をして参りたい。
  4. 医師連盟と医師会の役割の明確化が必要と考えるが(岡山県)。
    *政治団体との峻別問題はあるものの、まさに車の両輪で推進すべきと考える。
  5. 介護保険法改正はすでに詳細が決まっているのか(群馬県)。
    *今後政省令で決まっていくので、与党に対する働きかけを強めたいと考えている。
  6. 社会保障費の総枠管理・GDP伸び率利用は、経済効果面でも疑問。もっと多くの経済学者を味方につけ、論陣を張る必要があるのでは(医者がいくら発言しても、日医代表としかみられないが、そこで一般の経済学者を使った意見開陳を実施すべき)(兵庫県)。
    *そのような考え方もあることは充分理解できるが、それ以上に大切なことは、国会議員のなかで、医療に対する理解者をいかに増やすかということである。そしてそのためには、地元議員との懇親を深めつつ、当該国会議員の政治活動・選挙活動面でいかに頑張るかということである。
  7. オリックス主導で実施されようとしている医療PFIについて、今後日医としても議論を深めていくべきでは(兵庫県)。
    *現在日医としても検討を開始している。
  8. もし来年の医療費改定がマイナスになったらどうするのか(熊本県)。
    *やるべきことをやって、その後の結果に対しては総括したい。行動する前から、マイナスを前提とした議論をすることは適切ではないと考える。
  9. 本日の説明資料は、IT時代に合わせて、随時地方にも配信できないか(鳥取県)。
    *今後広報担当ともよく相談したいと考えている。
  10. 六十五歳以上の健康診断は一部有料化の動きにあると聞いているが、日医としていかに考えるか(鳥取県)。
    *老人保健法の所管は市町村であり、そこでの対応が基本であるが、国民の健康に関することでもあり、日医としても関心をもって臨んでいきたい。
  11. 介護施設入所中に医療にかかる必要が発生した場合の対応はどうなるか(島根県)。
    *介護と医療が混在しているため、現状矛盾した現象が見受けられるので、今後全体の見直しを図るべく努力して参りたい。

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